ルブアをチェックアウトし、船でカオサンへ向かう。今回は荷物を持っているので、始発駅まで戻る気にならず、サパーンタークシンの船乗り場へ行くが…
昼頃になったこともあり、ものすごい人、人、人。船はギュウギュウ詰めでもちろん座ることもできないし、入り口近くの通路に大荷物を抱えたまま、宙ぶらりんで立つこと30分以上。暑いわ、重いわ。
カオサン通のホテルは今回一番悩んだ。
大好きなドミトリーにするか、王宮の見えるホテルにするか。結局初日にドミトリーに泊まったことだし、受験生もいることだし、王宮が見えるホテルにした。本当はワットアルンが見えるホテルに泊まりたかったが、とても高かったのと、周りにあまり店がないのとでやめてしまった。
王宮が見えるホテルは、カオサンにしては高かった。ダンダームインザパークというホテルのスイートファミリールームだ。高いと言っても一万円あまりだが、ドミトリーと比べたら高い。
写真を見ると、部屋もきれいで、王宮が見えるようだ。屋上のプールもとてもきれいで王宮が見える。期待してチェックインした、が。
まず部屋は写真よりかなりせまく、それはいいとして、絨毯や床がゴミだらけ、髪の毛だらけ。気持ち悪くて絶対裸足にはなれない。荷物を置くのも憚られる。
しかも最初、クーラーが効かず、電気自体が1分も経たずに切れたりついたりする。携帯も充電できない。
速攻でチェックアウトしてほかに移ることを考えた。しかし、電源が落ちるのはカードキーを変えてもらうことで治ってしまい、でていく理由がガタ落ち。結局あきらめて一泊することになった。たしかに部屋からは王宮がしっかり見える。しかしよく見ると、隣はゴミ処理場のようである。ゴミ処理場には木があって、りすが走り回っている。可愛いなあ
期待のプールであるが、「どこかから爆音が聞こえてくるなあ。さすがカオサンだなあ」と思っていたら、わがホテルのプールから聞こえていたのであった。
とんでもない音量でロックが鳴り響くプールに、芋の子を洗うように欧米人中心に大人と子どもが銭湯のように浸かっている。水は濁っている。水がきれいだとしても、この爆音の中長く耐えることはできない。
プールはあきらめた。この水では病気になりかねない。
気を取直して、食事だ。トムヤムクンバンランプーに行って、トムヤムクンと卵焼きを注文。実はトコはあまりトムヤムクンをおいしいと思ったことはないが、バンランプーは評判がすごいから、好きになれるかもしれない、と思っての訪問だった。が、しかし、おいしいのはおいしいけど、やっぱり好きではない。ごめん、マスター。
もう一度気を取直して、バンランプーの前のスムージーを飲む。こりゃ美味い!辛いトムヤムクンの後のスムージーは最高だわ。名前はcool corner
それにしてもカオサンはおもしろい。さそりの唐揚げ、ワニの解体ショーなど、見たこともない変な風景が繰り広げられている。
次々に「さそりー」とか、「ツアーあるよ」とか「おみやげ」とか声がかかる。
しかしここで辛いものを食べる量が許容範囲を超えたらしい。
トコのお腹がキューっと痛くなってきた!間に合わないかも!トイレ!
カオサン通りの細い通路の近道を走り抜け、ホテルに走る!だれもはしってないカオサンをダッシュで抜け去るオバさんジャパニーズ…きっとカオサンでこれだけのダッシュをかました日本のオバさんはトコだけだろう。
なんとか間に合った。ふう〜
とりあえず、ホテルで休憩し(ゴミだらけだから落ち着かないけど)、夕方、夕食を兼ねてカオサンへ。というかこのホテル、カオサンのど真ん中にあるので、でたらそこがカオサンの中心街。
外に出て驚いた。さっきの雰囲気からまた変わって、クラブが開いて爆音をあちこちから垂れ流し。店は外に向かって階段状に広がっていて、中の様子は外から全部見えるし、音楽もダンサーも丸見え丸聞こえ。
ホテルの周りに3軒くらいクラブがあって、通過するだけで耳が痛い…
とにかく静かなランプトリー通りで食事をしよう。ということで、ランプトリーをうろうろ。ここは爆音は控えめで、東の端の方はカラフルなランタンが張り巡らせてあり、とても雰囲気がある。どの店も外までテーブルと椅子をだし、そこで観光客が思い思いに飲んだりくつろいだり。
トコたちも、一番ランタンの多い店で、400グラム1200円のステーキやパスタを食べた。美味しかった。タイでなくても食べられるけど、たまにはね。
そしてホテルへの帰り。もっともっと驚いた。爆音がさらに増し、客が道の真ん中まで溢れてきている。ダンサーやシンガーも歌いまくっているし、客も踊っている。oh,no,私たちついていけなーい!
通るのも大変。爆音が心臓まで響くし、人を避けるのが大変だし、どこがホテルの入り口か見えないぐらい。そうすると、またお腹がキューと痛んできた。やばい!
そして2回目のダッシュ。細い路地を一気に走る。その細い道には小錦風のシンガーの小さい店とか、バーとかあるけど、しまいめに顔を覚えられて、にっこりされる。走るオバさんジャパニーズ!
ふう、間に合った…
それから、夜の王宮まで散歩。歩いて15分くらいかな…すぐそこにライトアップされた王宮。とってもきれい。警察が警備しているから危なくはない。これができるから、このホテルは価値があるかもね。汚いけど。
そして再びカオサン。さらに、さらに驚いた。もはや、どこまでがクラブなのか、お客なのか通行人なのかわからない。若い女子からおっさんまで、踊り狂っている。露出も多いし、腰はフリフリ、過激すぎる。
そして、バケツカクテルなるものが、バケツに入って売られていて、みんなでストローでシェアしたり、がぶ飲みしたり。
声をかけてくる商人も、さそりではなく、バケツカクテルもしくはドラッグに変わっている。クレイジーすぎて、到底馴染めない。爆音で内臓が湧いてしまう。
ホテルに入ったらなんとか音が少なくなったので、ほっとした。いやはや、カオサンってすごいところだわ。
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